映画 『ブロークン・フラワーズ』 (05・アメリカ)ストーリー:かつては多くの女性と恋愛を楽しんだ元プレイボーイのドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)は、中年となった現在も勝手気ままな独身生活を送る日々。そんなドンに恋人のシェリー(ジュリー・デルピー)も愛想を尽かして出ていった。そこへ、差出人不明のピンクの手紙が届く。便せんには“あなたと別れて20年、あなたの息子はもうすぐ19歳になります”と書かれていた…。 脚本・監督は、ジム・ジャームッシュ。ジャームッシュがビル・マーレイのために2週間半で書き上げた作品。 ドンは謎の手紙の差出人を探す旅、つまり20年前に付き合っていた過去の女性(5人、うち一人は死去)を訪ねる旅に出るのですが、過去の女性を演じるのが、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、ジェシカ・ラング、ティルダ・スィントンらの豪華女優陣。 ドンには彼女たちを訪ねる理由があるわけですが、彼女たちには訪ねられる理由がありませんからねぇ(そのうちの1人にはあるはずですが)。昔の恋人がいきなり玄関に現れたときのそれぞれの対応の違いが面白いです。 最後のほうで、ドンが息子(ドンがそう思い込んでいただけのようですが)に言うセリフがよかったです(これがこの映画のテーマなのかな)。 「過去はもう終わってしまった。未来はまだこれからどうにでもなる。だから大事なのはつまり現在だ。」 英語では、 "Well, the past is gone, I know that. The future isn't here yet, whatever it's going to be. So, all there is, is this. The present. " これを聞いた息子(とドンに思われていた男)が「仏教徒?」とドンに尋ねてましたが、たしかに仏教の因果観(未来の果は現在の因にある)に近い考え方ですね。ドンは今回の旅の経験からそう悟ったんでしょう。 ちなみに、最後に車の中からドンを見つめる男は、ビル・マーレイの実の息子だそうです。 そのほか、ジェフリー・ライトとエチオピア音楽がいい味を出してます。 ブロークンフラワーズ
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